
「お金の話」って、後回しにしがち
逆算思考を語るうえで、避けて通れないテーマがある。
それがお金だ。
「やりたいことはあるけど、いつかできたらいいな…」
で止まってしまう人の多くは、この“お金”の部分をあいまいにしたままにしてる。
たとえば…
- いつかフリーランスになりたい
- そのうち海外に住んでみたい
- 将来、家を買いたい
こういう願望があるのに動き出せない理由、実は、
「いくら必要か分からない」
「いつまでに用意するか決まってない」
ことが原因だったりする。
だからこそ必要なのが、お金に“納期”をつけるという考え方。
「納期」をつけると、現実が動き出す
例えば、あなたが上司からこう言われたらどうするだろう?
「適当に資料作っといて。いつでもいいから」
…たぶん手がつかないと思う笑
でも、
「明日までに、A社用にプレゼン資料10枚つくって」
と言われたら、やるしかなくなる。
これと同じで、**納期(期限)とボリューム(数字)**が決まると、人は行動モードに入れる。
人生のことも同じ。
「移住資金を、あと5ヶ月で300万円つくる」
って決めたら、行動の優先順位は一気に変わる。
「独立資金を1年で200万円ためる」
って決めたら、支出を見直す気にもなるし、副収入づくりにも本気になれる。
この“納期をつける”というアクションこそが、
頭の中にふわっと浮かんでた夢を、現実のスケジュールに落とし込むトリガーになる。
たとえば、こういう願望があったとする。
「将来海外に移住したいな〜」
これを「お金に納期をつけて」逆算設計すると、こんな感じになる。
❶ゴールを具体化する
「2026年4月に家族4人で海外に移住する」
❷必要なお金を算出する
- 航空券(片道):30万円
- 初期滞在費(家賃・生活費):40万円
- 現地校の学費:50万円
- 予備費:30万円
- 合計:150万
❸納期を設定する
「2026年4月に必要だから、2026年3月末までに150万円を確保」
❹月ごとの目標にブレイクダウン
今が2025年8月だとしたら、残り8ヶ月。
▶ 月19万円弱を確保すればOK
ここまで見えたら、次は手段を考える。
- 毎月5万円ずつ支出を見直す
- 毎月副業で14万円稼ぐ
- 一部はボーナスを充てる
- もしくは、今すぐ一括で150万円を確保する方法を考える
ここまで落とし込めたら、もはや“ただの数学”なんよね。
「夢」だったものが、「工程表」に変わる。
「お金」と「時間」を同時に管理する
ここで伝えたいのは、
お金の逆算には、“期限”の意識が不可欠
ということ。
「貯金しなきゃな〜」
「投資の勉強したいな〜」
…では、なかなか進まない。
でも、
「○年○月までに、○万円をつくる」
という“数字と納期”を決めると、計画が生まれる。
しかも逆算思考を使えば、
- 「何に、どれだけ必要なのか?」
- 「今のペースだと、間に合うのか?」
- 「どこにムダがあるのか?」
といった“見えないもの”がどんどん可視化される。
これ、実際にやってみると分かるけど、めっちゃ気持ちがスッキリする。
「お金に納期をつける」は、誰でもできる
よくある誤解が、
「数字が苦手だから、こういう逆算ムリ…」
というやつ。
でも大丈夫。
むしろ「なんとなくでお金を扱ってきた人」こそ、納期×数字の組み合わせが効く。
たとえばこんな風に考えてみよう:
- 「半年後に100万円ためるには、月いくら必要?」
- 「副業で5万円稼ぐには、何をどうやって、週にどれだけ動けばよい?」
- 「生活費を10万円減らすには、何を削る?代わりに何を得る?」
一度「数字+納期」のフォーマットで考えられるようになると、
いろんな場面で応用が効くようになる。
必要資金の「ゴール設定」へ
ここまでで、
- ゴールに“お金の納期”をつける
- 数字と期限をセットにする
- 抽象的な夢を、具体的な行動に変える
という考え方を伝えてきた。
でも、
「そもそも自分のゴールってなんだろう?」
「実際、いくら必要なのか全然わかってない…」
という人もいると思う。
そんな人に向けて、次回は「必要資金のゴールをどうやって決めるか?」という話をしていく。
- 「いくら必要か?」
- 「いつまでに必要か?」
この2つがクリアになれば、逆算の設計図が一気に描きやすくなるから、ぜひ楽しみにしてて!

