
1年間ゴールが“地図の目的地”になる
逆算思考の中でまず大事なのは、「年間のゴール」を決めること。
これはまさに“地図の目的地”になる部分。
第4話でやったように、**「いくら必要か?いつまでに?」**という数字ベースのゴールが決まったら、
そのゴールはたいてい“半年後”とか“1年後”とかのスパンになることが多い。
たとえば、
- 来年4月に家族で海外移住したい(必要資金:180万円)
- 1年以内に副業で月10万円の安定収入をつくりたい
- 10ヶ月後の独立に向けて、準備資金を120万円貯めたい
こういう「年間ゴール」が決まると、いよいよ次のフェーズへ進める。
年間ゴールは「旅の行き先」。
でも、いきなりそこには飛べない。
だから必要なのが、**月間・週間への“逆算ブレイクダウン”**なんよね。
月間ゴールで「今月やるべきこと」が決まる
年間ゴールを、12か月で割ってみる。
めっちゃシンプルだけど、ここが逆算の核心。
たとえば、10ヶ月で180万円をつくるなら、月18万円をつくればOKということになる。
この「月18万円」という数字をもとに、今月やるべきことを考えていく。
たとえば:
- 支出見直しで5万円浮かす
- 副業で13万円稼ぐ
- 不用品をメルカリで売って3万円確保(来月分の先取り)
- ブログ記事を20本書いて、来月の収益を狙う
この月間ゴールが見えると、目の前の選択肢に優先順位がつく。
「今月、時間かけてやるべきことはこれだ」
って決まるから、あとはその行動を“週間タスク”に落とすだけ。
週間タスクで“迷いゼロの行動”になる
月間ゴールを達成するには、今週なにをやればいいのか?
ここが分からないと、「なんとなく頑張るけど、進んでる気がしない」状態になる。
だから、次にやるのは月間ゴールの“週間化”。
さっきの「月18万円稼ぐ」なら、
- 週あたり:4〜4.5万円
- 週に5日稼働できるなら、1日1万円弱
つまり:
- 月火水で3記事納品して1.5万円
- 木金で商品設計1件やって3万円
- 土日はバッファ&インプット日
みたいに、週ごとの“稼ぐ仕組み”や“作業量”が逆算できる。
この状態になると、「今日はなにしよう?」って悩む時間がなくなる。
“決まってるからやるだけ”のフェーズに入れる。
ボーナスステップ:数字と行動を“見える化”せよ
逆算の最大のメリットは、「頭の中のふわふわ」を「行動レベル」まで落とし込めること。
ただし、そこで1つ大事なことがある。
それは、“数字”と“行動”をセットで見える化すること。
たとえば、Googleスプレッドシートでもノートでもいい。
- 年間:180万円必要(2026年4月まで)
- 月間:18万円必要
- 週間:4.5万円確保
- 今週やること:記事3本+LP設計+経費チェック
これを「見える」状態にしておくと、行動がブレなくなる。
迷いが減り、焦りも減る。
ここまでできれば、逆算設計図としては完成。
お金の“動き”と“貯まり方”を見える化する
ここまでで、
- 必要資金ゴールを出す
- 年間→月→週に逆算して落とす
- 日々やるべきことが“勝手に決まる”
という仕組みが見えてきたと思う。
ただ、ここでよく出てくる質問がある。
「実際に、ちゃんとお金が貯まってるのか不安…」
「使ってるお金と貯めてるお金、両方ちゃんと見えるようにしたい…」
そう、“逆算設計図”ができても、運用ができてないと意味がない。
だから次回は、「“使うお金”も“貯めるお金”も見える化せよ」
というテーマで、**家計×目標資金の“見える運用術”**を伝えていく。

