
年齢の近い経営陣との出会い
2020年1月、転職エージェントから、
上場を目指している不動産会社の紹介を受けた僕は、
早速アポイントを取り、社長や副社長とお会いした。
今までと違い、年齢層も非常に近く、話もしやすく、
何よりお二人共が不動産賃貸業をやられていて、
更に不動産賃貸業をやることについて、入社前からOKを貰えていた。
当時の僕は戸建てを数棟持っているだけだったが、失敗も多く経験していたので、
既に不動産賃貸業で一定の成功を収めているお二人の話を聞きながら、
自分ももっと拡大していくことを夢見ていた。
上場を目指す管理部トップとして
会社で不動産のことを学びながら、上場を目指す。
その上で、個人的にも不動産賃貸業を進めて良い。
さらに管理部のトップとして迎え入れてもらえる。
こんなチャンスはもう二度と来ない
と思い、僕は入社を即決した。
この会社は東京と地方に拠点があり、地方拠点がメインだったので、
3月にはそちらへも顔を出すことになった。
転職前に家族でハワイ旅行へ
そんな中、2020年2月。
世間はコロナウイルスの話題で溢れかえっていたが、
僕たち家族はハワイ旅行に出かけていた笑。
もう飛行機もホテルも取ってしまっていたし、
長女との初のハワイ旅行だったし、転職前の旅行ということもあり、
正直コロナがここまでの一大事になるとは思っておらず、勢いで出国した。
2月下旬に飛び立ったハワイは、まだ全くコロナの雰囲気もなく、
のどかで、マスクをしている人も誰もいなかった。
帰国後、一変した日本
しかし3月2日に帰国すると、小学校は閉鎖され、
会社は出社停止になり、日本が大変なことになっていると気づいた。
そして3月5日には、入社予定の会社の地方拠点へ。
数日前までハワイにいたのに、新幹線でマスクをしながら雪景色を眺め、
「なんかどえらいことになっているな」
と感じていた。
オフィスを見学し、その後はもはや恒例?の監査法人との顔合わせ笑
諸々終わり、東京へ戻り、2020年8月の入社で話がまとまった。
出社しない働き方へのシフト
4社目に退職を申し入れた際には、
待遇アップを提示してもらえたが、心はもう決まっていた。
5社目の会社でCFOとして上場を目指しつつ、自分の会社も育てる。
もう頭の中にはその道しかなかった。
待遇アップは大変ありがたい申し出ではあったけれど、
お断りし、2020年6月末で退職。
5社目入社後は、東京はコロナでステイホームがすごかったため、
基本ずっと自宅でリモートワーク。
たまに地方拠点へ出張する働き方だった。
正直、長女がまだ2歳で、妻もコロナ禍で職場復帰したばかりだったので、
このリモートは本当にありがたかった
そして、電車に乗って出社しないだけで、こんなにも時間にも心にもゆとりができるのかと感じた。
この時僕は、もう二度と
「会社に出社するスタイル」
では働きたくないと思った。
結果として、5社目に入社したこのタイミングから、僕は基本的に通勤電車に乗らなくなった。
そして最終的にこの5社目を退職した2023年3月以降は、自分の会社だけで生きていくことになる。


