独立して感じた事とこれから伝えたい事

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自由になったけど、全部自分の責任

会社を辞めて独立した直後、まず感じたのは

「時間が自由になったな」

ということだった。

平日の昼間にスーパーへ買い物に行ったり、自宅で動画を見ながらのんびり過ごしたり。

これまでは時間があればすぐに会社のメールを確認したり、

管理部として社内の締め作業や数字のチェックに追われていたから、

何も予定のない平日の午後にぼーっとしている自分に

「マジで会社辞めたんだな」

って実感が湧いてきた。

ただ、その一方で頭の奥にはずっと

「これからは全部、自分と家族の人生に自分で責任を負わないといけないんだ」

という感覚があった。

会社員の時は、正直そこまで際立った成果を出さなくても、

そつなく与えられた仕事をこなしていれば、毎月ちゃんと給料が振り込まれた。

そして何より、自分は社長じゃないから、

最終的な責任はそこまで負わなくていいっていう感覚がどこかにあった。

「まあ、雇われてる身だしな」

っていう気持ちが、やっぱり心の奥にあったと思う。

でも独立した瞬間、その全部が一気になくなる。

何かあって収入が止まれば、それは完全に自分の責任。

家族を守れるのは自分だけで、そのプレッシャーは思っていた以上に重かった。

不安よりも「大丈夫だ」と思えた理由

それでも「大丈夫」って思えていたのは、

これまでやってきた積み上げがあったからだと思う。

もっと言えば、ずっと自分で

「何をいつまでにどう動くか」

を細かく管理する癖がついていたから。

独立した今でも、朝PCを開いて見るのは、

5年先まで作っている資金逆算計画。

その中でも特に1年分くらいを毎日チェックして、

「今日はこれをやる日」

「今週はここまで進める週」

と細かく確認している。

そうすると、ふと

「このままで大丈夫かな…」

って不安に飲まれそうになっても、

「いや、このペースならちゃんと目標地点に着くから大丈夫だな」

って自分で自分に言い聞かせられる。

さらに月に1回くらい、ちょっと大きめのイベントや意思決定が絡むタイミングでは、

5年先までの資金逆算計画をまた5パターンくらい作ってシミュレーションしてみる。

「もしこの時期にこうなったら」

「こっちのプランだったら」

っていくつかルートを置いてみると、

未来への漠然とした不安が数字に置き換わって、一気に解像度が上がる。

資金逆算計画を人生に置き換える

こんなふうに僕は会社員の頃から、

資金計画を逆算して管理するのが当たり前だった。

デイリーの数字管理もずっとやってきたし、

経営管理や資金繰りを仕事でやってきたから、

それをそのまま自分の人生と家族に置き換えているだけとも言える。

仕事だけじゃなく家族全体の予定やライフプランも含めて

「どう動くか」

をここまで細かく見える化していると、

先が見えなくて潰れそうになることが本当に少ない。

僕にとっては完全に人生の生命線。

だからこそ、これが一番の安心材料になっているのは間違いない。

これから僕が伝えていきたいこと

僕にとって当たり前のこの見える化は、人生の生命線であり、人生の核だ。

でも、思いのほかこれを自分の人生に取り込んでいる人って少ないんじゃないか?と感じるようになった。

独立してから、久しぶりに会った友人たちと話をすると、

みんな漠然と

「このままで大丈夫かな…」

「いつかは何かしたいんだよね」

っていう不安や願望を持っている。

でも実際には何も動けていなかったり、

結局日々の忙しさに流されて先延ばしにしてしまっている人がほとんどだった。

話を聞きながら、

「これって結局、逆算して計画を立てて、毎日それをちゃんと見て動けていないからなんじゃないか?」

って思った。

逆に言えば、それさえできれば、みんなもっと安心して一歩踏み出せるのではないかなと思った。

「これを伝えていくことで、誰かの役に立てるのかもしれない」

そんな気持ちから、「人生再設計」という名の元、

自分の考え方をしっかりと形に残して伝えていこうと決めた。

次の章からは、その考え方を順を追って説明していきたいと思う。

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